• 中金里3層石塔
  • 中金里3層石塔

住所 : 江原道横城郡甲川面中金里 512

中金里3層石塔の元の位置は、現在の位置から西に2.2Kmほど離れた甲川面中金里塔屯地の寺跡であったが、横城ダムの建設により塔地が水に浸ることになり、1998年にここに移された。その過程で消えた上層基壇の面石の一部部材は八部神衆像を模刻し、址台石なども補充して建てた。

下層基壇の各面の両方に角柱を立て、その間に支柱を1本ずつ置いた。上層基壇も同じ構造だが、各面に仏教の法を守るという2具ずつの八部神衆像を刻むことで、躍動感を持たせて模刻した。

すべての階の塔身石には、特に柄もなく両方に角柱のみを刻んだ。屋蓋下敷は、5段を各出したが、上面の傾斜は緩く、軒線は水平で4つ角の前脚に反転が表現された。相輪部には路盤や仰花などの一部部材が残っている。特に相輪部には仏像が刻まれている。

江原道で双塔の場合としては、ここ以外に原州雉岳山の上院寺が唯一であり、八部神衆像が刻まれた塔では、襄陽陳田寺址3層石塔(国宝第122号)と禅林院址3層石塔(宝物第444号)がある。この塔は、新羅石塔の様式を忠実に受け継いだ石塔で、建立時期は八部神衆像の彫刻手法、基壇部と屋蓋石などの形式からみて、9世紀末と推定される。