• 横城フェダジソリ
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生涯を締めくくる歌。

フェダジソリは人間の生涯の最後の段階で、土に返り一生を締めくくる歌と言える。一生の儀礼の中で、死と関わる葬礼風習には、葬礼儀式謠がある。この歌は儀式による歌でもあるが、喪輿を運び、墓を堅める労働謡でもある。そして、この儀式の順序の最後に歌うフェダジソリは、再び新しい生命の誕生を歌い、死の次に新しい生、すなわち、生と死の連結の輪を確認させてくれる。

フェダジソリの前部は、おおむね踏山歌、回心曲、楚漢歌などが最も多く呼ばれており、後部にあたる後斂句は「エホリ∙ダルフェヤ」などで、他の地域とよく似ている。

フェダジソリは、長い歌の緩い調子から、徐々に早く進行されるが、最初の三節は後部の変わりに山神に告げる内容になっている。

横城郡隅川面鼎金里のフェダジソリは、1984年全国民俗∙芸術コンテストで最高賞を受賞して広く知られるようになった。ギンソリとジャジンソリに分けられ、他地域に比べて音自体には大きな特徴はないが、ジャジンソリの中間に身振りと足踏みを踏む方法が多様に変化する特徴がある。

横城のフェダジソリは、歌よりも律動に独特な美しさがあるのが特徴である。この地域の人々は一生長生きして死を迎えるお年寄りの場合は特に好喪と言って悲しむだけでなく、喪輿師らは興を引き出し別の祭りの場を作った。死の美学が昇華された祈願の歌である。